木内酒造「木内梅酒」



●ストレート

●炭酸水割り

品目:リキュール/アルコール分:14.5%/原材料:梅(茨城県産)、果糖、自社製スピリッツ/内容量:500ml/製造者:木内酒造合資会社(茨城県那珂市、サイト:http://www.kodawari.cc/)/「酒専館ボン・サンテ!」つくば店にて一本1050円で購入。
常陸野ネストビールのホワイトエールを蒸留したスピリッツに、茨城県八郷町産の梅を漬け込んだ、実に贅沢な一品なのだが、値段相応の味とは言い難い。ストレート、氷割り、炭酸水割りと使い勝手が良い他は、安い梅酒と大きな差を感じられなかった。これは梅酒というジャンルがいけないのか、それとも本商品自体の欠陥なのかは少々判断し難いが、少なくとも、かつて「常陸野ネストビール」を知った時のような感動は無かった。原材料に果糖が含まれている事(――果糖の使用そのものは否定されるべき性質のものではないが、溶け易い性質から抽出、完成を早める作用もある)、度数の割りにアルコールの刺激臭が強い事、酒屋はおろかドラッグストアの酒コーナーにすら置かれているという状況から察するに、この種の酒に不可欠な熟成期間をちゃんと取っていないのではないか。値段を考えると満足とは少々言い難い出来。