CANTINA CLITERNIA「I.G.T. OSCO BIANCO 2007」




原産国:イタリア(モリーゼ州)/葡萄品種:トレッビアーノ50%、マルヴァジーア50%/酸化防止剤(亜硫酸塩)含有/アルコール度数:11.5%/容量:750ml/輸入者:株式会社スマイル/「ザ・ガーデン自由が丘」筑波店にて680円で購入。
『名ソムリエの、ふだんワイン』(著:柳忠之、写真:外山俊樹、朝日新聞社)において、「日本で売られている安いイタリアワインで、健全なものに初めて当たりました」「このワインはイタリアで暮していた時に飲んでいた、空き瓶を持っていくと100円で瓶いっぱいにしてくれるような日常ワインと似ているんです」などと紹介されて、人気が出たものらしい。紹介された「OSCO BIANCO 2002」が480円だったのに対し、今売られているものは650円前後で売られている模様。ネット・ショップの売り文句では、まあ、決まって前段の文句しか引かれていない。かなり大きなワイナリーらしく、日本向け輸出量ではイタリアで一番多い。そして、その多くは「サイゼリヤ」で消費されているそうだ(参照:http://storenet.jp/shop/awine/contents3/winery_CantinaCliternia.aspx)
さっぱりとした味だが、食感にとろみがある。よく冷やした場合、そうしたとろみは感じられ難くなる。この辺は好みであろうか。人によっては薄いと感じられるかもしれないが、酸味は程好く飲み易い。優しく、やわらかいタイプの白ワインだが、その分、尖がったところや特徴に欠けている。香りも先日の「Bel Colle V.d.T. BIANCO」よりは良い(――タイプも似た洋梨のような香り)ものの、丸みがある分、強くは無い。日常用や飲みなれない人には良いかもしれないが、売り文句に見られるような「決定版」とは思えないし、ましてや、「日本で売られている安いイタリアワインで、健全なものに初めて当たった」というような感激を与えるようなものでもない。