KUMALA「PINOTAGE/SHIRAZ 2008」





原産国:南アフリカ(西ケープ州)/赤ワイン/葡萄品種:ピノタージュ、シラーズ/食品添加物酸化防止剤(亜硫酸塩)、酸味料含有/アルコール分:14.0%/容量:750ml/輸入者:コルドンヴェール株式会社/「やまや」つくば店にて購入。平価680円、二本で1000円。
EUのシールが貼ってあるので、一度別の国に輸出されたものが再輸出されたのだと思われる。そのせいなのかは分からないが、香りが弱い。シラーズは有名品種であり、ピノタージュは香りに癖があるので分かり易いのだが、いまいちピンと来なかった。アーモンドやピーナッツ、オブラートのような香りがする。ややアルコールの刺激臭を感じ易かった。色は綺麗なザクロ色。味の方は軽く、ジューシーで飲み易い。味わいは良いが、香りはいまいち。開けてすぐ飲めるタイプなので、普段の食中酒には良いかもしれない。

MURARI「D.O.C. VALPOLICELLA 2008」





原産国:イタリア(北部ヴェネト州ヴァルポリチェッラ地区)/赤ワイン(JUICY/ライトボディ)/酸化防止剤(亜硫酸塩)、クエン酸含有/アルコール分:11.5%/容量:750ml/輸入者:コルドンヴェール株式会社/「やまや」つくば店にて購入。平価680円、二本で1000円。
水色は透明感のガーネット。香りは木のような香りに、癖のある甘い香り(――ネロリドールか?)がする。ほのかにハチミツ風でもある。栓を開けてから冷やすと、果実的な香りが分かりやすくなるが、全般的に香りが弱い。多くのヴァルポリチェッラがそうであるように、渋味はほとんどなく、酸味も程好い。渋味が弱い分、しまりに欠け、かえって後に残る感がある。邪魔にならない分、食中酒には良いが、しめに何か別のものが欲しくなる。

PIET VERDUIJIN「BUTTER Waiffers」




品名:「ピットフェルデーン」100g ワッフルクッキー バター(22%含有)/原材料:小麦粉、砂糖、バター、マルトデキストリン、食塩、大豆粉、卵、乳化剤(大豆由来)、香料、着色料(β‐カロチン)/内容量:100g/原産国:オランダ/輸入者ウイングエース株式会社(東京都台東区)/「やまや」土浦荒川沖店にて98円(見切り品、平価298円)で購入。
芳醇なバターの香りが良いが、別に甘い香りが強くあって、不思議に思って原材料を見るに、大豆粉、即ち黄な粉が含まれているようだ。口元に持っていくまではバターが、口に含んだ時は黄な粉の印象が強い。大豆粉の影響で、日本茶(――特にほうじ茶)にも合うが、一方で紅茶などにはかえって合わせ難い。やや火入れの強いものなどが合いそうな感じで、烏龍茶なども物によっては合いそう。そこそこ美味しかったのだが、平価がちと高過ぎるか。

PIET VERDUIJIN「CHEESE Waiffers」




品名:「ピットフェルデーン」75g ワッフルクッキー チーズ(11%含有)/原材料:小麦粉、マーガリン、チーズ、マルトデキストリン、食塩、大豆粉、香辛料、香料、乳化剤(大豆由来)、着色料(β‐カロチン)、酸味料(クエン酸)/内容量:75g/原産国:オランダ/輸入者ウイングエース株式会社(東京都台東区)/「やまや」土浦荒川沖店にて98円(見切り品、平価298円)で購入。
一般的な「チーズ味」を強烈にした感じで、非常にくどい。一人で一箱空けると胸焼けがするくらい、くどい。ワインに合うというよりは、重たいワインを開けた時や、テイスティング的に複数消費する際に、リセットする目的で食すといった利用法が浮かぶが、それとてチーズや脂身の少ない肉のローストで十分なので、何とも微妙な一品。

Freixenet, S.A.「Sala Vive Brut」




原産国:メキシコ/スタイル:スパークリング・ワイン(FIZZY/辛口)/酸化防止剤(亜硫酸塩)含有/葡萄品種:マカベオ、シュナン・ブラン、ピノ・ノワール、ユニ・ブラン/アルコール分:11.5%/容量:750ml/輸入者:コルドンヴェール株式会社/「やまや」土浦荒川沖店にて680円で購入。
カヴァ(Cava)で有名なスペインのフレシネ社(参照:http://www.freixenet.co.jp/c_profile/fsa_spain.html)の、メキシコ支社の銘柄「サラ・ビベ」のブリュット(辛口)。マカベオというスペイン固有品種が使用されているなど、カヴァに近い作りになっている。水色は淡いレモン色。味のバランスは良く飲み易いが、香りに少々癖がある。癖と言っても悪い意味ではなくて、説明に困る類のもの。強いて言えば、ソーヴィニヨン・ブランの香りに似ているようでもあり、一方でグレープフルーツと言うよりはパイナップルのように感じた。料理に合わせるにはちょっと味にパンチが足りないが、甘口のようにベタッとしないので、夏場によく冷やしてごく軽いつまみか、空酒で愉しむ分には良さそう。

木内酒造「木内梅酒」



●ストレート

●炭酸水割り

品目:リキュール/アルコール分:14.5%/原材料:梅(茨城県産)、果糖、自社製スピリッツ/内容量:500ml/製造者:木内酒造合資会社(茨城県那珂市、サイト:http://www.kodawari.cc/)/「酒専館ボン・サンテ!」つくば店にて一本1050円で購入。
常陸野ネストビールのホワイトエールを蒸留したスピリッツに、茨城県八郷町産の梅を漬け込んだ、実に贅沢な一品なのだが、値段相応の味とは言い難い。ストレート、氷割り、炭酸水割りと使い勝手が良い他は、安い梅酒と大きな差を感じられなかった。これは梅酒というジャンルがいけないのか、それとも本商品自体の欠陥なのかは少々判断し難いが、少なくとも、かつて「常陸野ネストビール」を知った時のような感動は無かった。原材料に果糖が含まれている事(――果糖の使用そのものは否定されるべき性質のものではないが、溶け易い性質から抽出、完成を早める作用もある)、度数の割りにアルコールの刺激臭が強い事、酒屋はおろかドラッグストアの酒コーナーにすら置かれているという状況から察するに、この種の酒に不可欠な熟成期間をちゃんと取っていないのではないか。値段を考えると満足とは少々言い難い出来。

ST.James's Teas「DARJEELING TEA BAG 25 Sachets」





●熱湯

●水出し

原産国:インド/ブレンド国:イギリス/内容量:50g(2.0g ×25袋)/形状:紙製の二つ折りティ・バッグ/輸入者:株式会社エヌアンドケイトレーディングジャパン(横浜市青葉区)/平価:745円/「ワールドティーコレクション」(楽天市場)にて「福袋」で購入。
セント・ジェームスの「ダージリン」。成城石井でも見掛けるブランドだが、近年まではバルク・ティの会社だったようだ。茶葉はかなり細かめ。ファニングスとダストか。外見は緑色の茶葉が混じっているのだが、火入れが強いのか、発酵度が高めなのか、水色がかなり濃い。ここまで濃いのは初めてである。香りも香ばしい系に、鼈甲飴のような甘さ。ボディと渋味はさほど強くない。砂糖とミルクとの相性は悪くない。牛乳は少量を足すか、砂糖を足せばそれなりの量を受け止められた。水出しでは清涼感のある華の香り。水出しは浸出時間を長く取り過ぎるとやや薬っぽい風味が出て良くない。箱書きでは熱湯3〜4分が推奨されているが、その通りで構わない。傾向としては、トワイニングやディルマの「ダージリンブレンド」に似ており、二者のブレンドよりさらに焙煎や発酵が強い印象を受けた。個性的ではあるのだが、ダージリンに華香や果実香を求める人々には受けないだろう。