The CHELSEY TEA SELECTION「TRADITIONAL ENGLISH DELUXE TEA 250g」




原産国:スリランカブレンド国:スリランカ。輸入者:コルドンヴェール株式会社。「やまや」で購入した、かなり安物(一箱898円)のピュア・セイロン・ブレンド。「ザ・チェルシーティー・セレクション」の「トラディショナル・イングリッシュ・デラックス・ティー」。
時に、輸入品というのはラベルの情報が読み取り難いものだが、このThe CHELSEY TEA SELECTION「TRADITIONAL ENGLISH DELUXE TEA 250g」も情報が読み取り難い。「Dilmah(ディルマ)」のブランド(商標)で知られる、スリランカのMJFグループがパッカーとして表記されているのだが、MJFの公式サイトには商品情報が無かった。輸入者のコルドンヴェールはイオンとやまやの合弁会社(――なお、イオンとやまやは資本提携しているが、イオンの持ち株比率は19.0%なので、イオン・グループ傘下に含まれるか微妙なところである)で、両グループの食品輸入の多くを扱っている、比較的大きな輸入事業会社なのだが、企業情報のサイト経由や、イオンなどのプレスリリースくらいしか、ネット上に情報を出していないので、ここから商品情報を探る事も出来なかった。色々検索をかけてみたのだが、台湾のオンライン・ショップで取り扱われているぐらいで、ブランドとしての信用はかなり低い(――生産、ブレンド、パッキングがスリランカで、日本と台湾でしか流通していないのに、イングリッシュでトラディショナルというのは少々無理が……まあ、「トラディショナル」とか「イングリッシュ」というのは水色の濃い紅茶に付けられる事が多いネーミングではあるので、名が体を成していないわけではない……か、な?)。
そういう訳で、パチモノである可能性は否定できないのだが、飲んでみるとそう悪いものではなかった。茶葉はブロークンの細かいもので、水色はかなり濃い。香りは柑橘系(若干青臭い)、渋味はやや強い。蒸らし時間は二分〜二分半程度が良い塩梅で、三分以上蒸らすとエグミが出る。ストレートで飲む分には少々香りが物足りないのだが、渋味がそれなりにあるせいか、ミルク・ティとしてはそれなりに美味しい。ウヴァのような爽快系ではなくて、甘い風味のミルク・ティに仕上がる。ディンブラ風のブレンドになっており、汎用性は高い。値段を加味して考えると、普段使い(オーディナリ)の物としては良い線いってるんじゃないでしょうかね。