花水木「茉莉金元宝」





お湯を注ぐと、「金元宝」という古代の秤量貨幣を模った茶葉(緑茶)から、千日紅と茉莉の紅白の花がゆっくりと顔を覗かせる。ジャスミンの花そのものを使っているせいか、ジャスミンの甘い香りが強い。この手の工芸茶というのは、比較的近年に編み出されたものだそうだが、一つ一つ手作業で作られているため、作りの出来は多少むらがあるようだ。今回は作りがやや脆かったのか、茶葉や花びらが開く過程で少し散ってしまった。花も小さいものが使われていたので、下地の茶葉が大きく目立ち、“ブーケのように”とはいかなかったのが少々残念である。