花水木「2007 DJ 2nd AMBOOTIA FTGFOP1」




花水木の「2007年産アンボッティア茶園セカンド・フラッシュ」。花水木では「Ambootia」に「アンボッティア」と読みをつけ、マリナ・ド・ブルボンでは「アンブーシア」と表記していた。他では「アンボティア」、「アンボシア」と表記している場合もある。さて、このAmbootia茶園は、ダージリンの茶園開拓の草創期から続く茶園で、「クルセオン・ノース(Kurseong North)」地区に位置している。名園キャッスルトン(Castleton)はお隣で、クルセオンの町と山を挟んで南側の渓谷(クルセオン・サウス)にキャッスルトンの茶園が広がり、Ambootiaは北側の標高950mから1450mにかけて、約340ヘクタールの大きな茶園を拓いている。年間生産量は175トンから250トン程度。早い時期(1992年)からオーガニックに取り組んできたようで、現在は100%オーガニックで、BIO認証も受けているようだ。
オーガニックは総じて変り種が多いが、これも中々の変り種で、譬え文句に困るのだが、何と言うか、スパイシーとでも言うしかない風味の紅茶である。メンソール香、シップ香を漂わせているウヴァともまた違う、ピリッとした刺激が舌に広がり、花香とも、果実香とも違った不思議な香りが鼻腔を駆け抜けていく。水色は明るい栗色。一般的な二番摘みとしては濃い目。蒸らし時間はこの手のものでは短め目の、三分半〜四分半程度が良かった。渋味はストレートには程好いが、ミルクとの相性は良くない。風味の面白味は抜群だが、万人受けするという感じではない。刺激的と言っても不快なものではなかったし、ウヴァやキーマンなどと比べて遥かに飲み易くはあるのだが。