花水木「2008 DJ 2nd AMBOOTIA FTGFOP1」




昨日に引き続いて、「Ambootia」茶園の夏摘み、セカンド・フラッシュ。先日記した昨年度の物は、手帳に記した内容を元に書いたのだが、手帳を頼りに自らの記憶を参照する限り、今年飲んだ2008年産は2007年産に比べて面白味に欠けるものであった。本年度は前年度に比べて、水色は薄く明るい、オレンジ色に近い栗色を呈している。味や香りも、同じ茶園なので似通ってくるのは当たり前なのだが、香りが前年度のものと性質が異なるように思われる。複雑に重なり合わさった花風の香りだが、前年に比べて控えめな印象を受ける。少なくともスパイシーな刺激的な風味はなかった。その分、飲み易くはある。先日は記し忘れたが、後になるほど甘い香りは残り、砂糖を入れるなどしても若干強調される傾向がある。香りの変化、重ね着といったところだろうか。味の方は同じくミルクとの相性はあまり良くなかった。そう言えば、今年はジャンナッツ(Janat)も「Ambootia」茶園のセカンド・フラッシュを扱っていたが、そういう影響だろうか。それとも買い付け担当の美学(――こういう時にしばしば「哲学」という言葉が記されるが、レトリックとしてあまり適切ではないと思う)が変わったのか。これなら一ランク落とした「オーガニック・ダージリン」でも十分かな、というのが率直な感想である。