ダッシュ(久順銘茶)「凍頂烏龍茶 ティーバック」




●水出し

●熱湯

購入店:「ザ・ガーデン自由が丘」筑波店/商品情報367/値段:368円/内容量:75g(5g×15p)/生産地:台湾南投県名間郷/最終製茶:久順茶行有限公司 台湾南投工場/最終加工:株式会社ダッシュ 坂東工場
ダッシュ(久順銘茶)のお茶はこれで四つ目なのだが、これが一番印象に残るものになった。まず、最初に淹れ方に癖があるので記しておかねばなるまい。見ての通り、紐の付いていないポット専用のティ・バッグなのだが、出が粉茶の如く良いので、急須で淹れようとすると、濃過ぎてとても苦いお茶になってしまう。パッケージの淹れ方の指示通りに、一包につき約1リットルの熱湯を注いだ方が良い。したがって、蓋付の大きいポットやサーバー(――写真のサーバーのサイズは1リットル)が必要になる。無ければ、麦茶のように薬缶や鍋に直接入れてしまってもよい(――ただ、麦茶のように煮出してはいけない)。苦味は強いのだが、渋味はそれほどでもないので、ティ・バッグは入れっぱなしでも構わない。その場合、飲んでいる内に濃くなるので、さらに0.5リットルほどお湯を注ぎ足すと調度良い。したがって、1.5リットルくらいまでは楽しめる。水出しはサーバーや薬缶などに一包入れて1リットルの水を注いで一晩放っておくだけ。“水出しOK!”とパッケージに書いてるだけあって、水出しにしても美味しい。
これは凍頂烏龍茶の中でも、変わったつくりをしていて、台湾茶には珍しい粗割り(ブロークン、紅茶のBOPくらいのサイズ)になっている。茶葉や赤みの強い水色を見ても分かるように、火入れを強く(――発酵度もやや高めなのかもしれない)しているので、凍頂烏龍茶の爽やかな華の香りに、ほうじ茶や番茶のような焙煎香が加わっている。寒い時期には嬉しい甘くて香ばしい香りだ。75g(5g×15p)の内容量に対し、価格が368円とお買い得で、道具さえあれば淹れ方はらくちんと、満足度の高い一品。