LUPICIA「PETTIAGALLA OP1」(4550) 





ルピシアの「ペティアガーラ」(50g=550円)。セイロンの「ラトナピュラ産」という風に紹介されているが、旧い産地別けでは「ルフナ」、新しい別け方では「サバラガムワ(Sabaragamuwa、サバラガムワーとも)」とした方が正確である。ルフナは古名に由来するが、サバラガムワというのは行政区画に由来するもので、「ラトナピュラ(Ratnapura)」は、このサバラガムワ州の州都。表記のブレはルピシアに限った事ではないにせよ、「District」と「Sub-District」をごっちゃにするのは感心しない。日本紅茶協会も資格やセミナーよりは、こういう基礎的な部分の情報を周知一致するように努めてもらいたいものである。
閑話休題。中身について。かなり大振りの茶葉からはチョコレートのような香り。ところが、淹れてみると何故か古くなった木材のような香りになってしまった。何度か試していて分かったのだが、蒸らし時間を長く取り過ぎるとエグミや嫌な香りが出てしまうタイプのもののようだ。したがって、蒸らし時間は指示では「2〜3分」とあるが、熱湯で二分以内を推奨する。大きい茶葉ほど長く蒸らした方が良いと言うのが経験則ではあるのだが、例外が無い訳ではないようだ。山椒のようなピリッとした痺れるタイプの辛味、渋味が少々あり、これも蒸らし時間が長くなるほど強くなる。「ストレート推奨」になっているが、砂糖を加えれば牛乳を入れても良い。渋味の割りにはボディが軽いので、ストレートでも砂糖を加えた方が良かった。水出しは可。意外やさっぱりした味わいになる。