Tea Cosy Box「おんばこさま一号」

器と一緒で、何か合わせるものというのは、使ってみてしっくりいくものでなければならない。そういう意味で、ティ・コジー*1というのは、中々しっくりものが見つからない。元来、こういうものは自分で作るものなのだろう(――『ハチミツとクローバー』の「ぷっくん」のように)。ただ、残念ながら裁縫の才能はからっきし無いので、某伝説の傭兵が心底愛し、絶賛した素材、ダンボールでどうにかする事にした。愛称は「おんばこさま一号」。



ペットボトル飲料の900ml×12本入りのダンボールを使い、まずは無駄な高さ、スペースがあると邪魔な上、保温能力も良くないので、三分の一ほど底部ごと切り取る。別に用意した同じサイズのダンボールを数枚重ねて布テープで貼り付ける。切り取った底部は数枚重ねにしてダンボールで貼り合わせる。後は湯気でふやけないように内部をアルミホイルで二重三重に覆ってやれば完成。底部には百円均一なんかで売っているアルミ・トレーを載せると小物が置いたり、汚れなくて便利。
見てくれは最悪だが、布製のティ・コジー以上に外気を遮断しているので、保温能力は抜群である。抜群過ぎて注ぐ際に熱くて素手でポットが持てない時がある(――輻射熱でポットの外部が温まっているため。要手袋、軍手)。1Lのサーバーと一緒に約480mlの容量があるティ・ポットを同時に置く事が出来る。そのため、日常用の煎茶を一度に三煎ほどサーバーに淹れて、この箱にしまっておくと同じ濃さの緑茶を冷めないで頂く事が出来る。こういう箱状のティ・コジーを商品化したら便利な気がするのだが、やはり見てくれが悪過ぎるだろうか。使い勝手はとても良いのだが。

*1:「Tea Cosy」。辞書を見るに「ティ・コゥズィ」が一番それらしい発音の表記か。アメリカ英語では「Cozy」と表記する。おそらく日本語の「コゼー」は、発音的に英語由来ではなくて、仏語あたりではないかと推測される