紅茶リキュール「ダージリン」




コーヒー豆を焼酎に漬け込んで作るコーヒー・リキュールに倣って、紅茶リキュールを三種(ダージリン、セイロン、アールグレイ)作ってみた。これは焼酎甲類(アルコール度数25%)にteeidee「Nagrifarm Gartentee First Flush Ernte 2007 (FTGFOP1)」を約40gと白砂糖大匙二杯ほどを漬け込んだもの。茶葉は約十日間浸漬し、茶漉しや漏斗に紙を敷いて茶殻を除去する。瓶に移したら冷暗所で約一ヶ月寝かせた。
使用した瓶は百円均一で購入した。満水容量が約780ml、本体はソーダガラス、キャップはブリキ製。衛生上の理由から熱湯で湯煎するので、あまり大きすぎないものを選んだ。加えて、これくらいのサイズがワインや日本酒などの瓶に移す際に量が調度良かった。乾かす時は布で拭かずに自然乾燥で。少量の水滴はキッチンペーパーで拭った。
考えてみれば、アルコールというのは触媒として用いられるくらいなので、成分が水よりも抽出されやすい。水出し紅茶でさえ一晩もあれば十分出来るというのに、アルコールに十日間も漬け込んだのは失敗であった。出来上がったリキュールは渋味が明らかに強すぎて、ストレートでは飲み難いものになってしまった。そのかわりに、炭酸水で割ると美味しいものになった。まさに禍福は糾える縄の如し。次に、加糖は明らかな失敗に終わった。茶由来の成分と反応して、澱が出来てしまい水色が濁り酒のようになってしまった。水色に関連する事として、完成後、日を開けて消費した結果、酸化と思しき影響で水色が黒味、暗褐色を帯びるようになった。オレンジ色だったものが、写真のように褐色にまで黒ずんでしまった。完成後はなるたけ早めに消費した方が良さそうである。