Jean Paul Et Cecile Selles「Ruban Bleu A.O.C. Côtes du Rhône Rouge 2007」




原産国:フランス(A.O.C. コート・デュ・ローヌ)/葡萄品種:グラナッシュ(グルナッシュ)、シラー、ムールヴェドル(ムールヴェードル)/タイプ:赤ワイン、ミディアム/アルコール度数:13.5%/内容量:750ml/添加物:酸化防止剤(亜硫酸塩)/輸入者及び引取先:巴工業株式会社/管理者及び発売元:巴ワイン・アンド・スピリッツ株式会社/「酒専館ボン・サンテ!」つくば店にて一本750円で購入。
ワインのエントリを書く時は、銘柄(シリーズ)を前にするか、製造元(ワイナリー)を前にするかで悩むが、安物では珍しく検索で引っ掛かったので、記しておく事にした(参照:http://www.episode-wine.com/wine_shop_episode/winery/winery_france/49jean_paul/49jean_paul.php)。なお、ラベルの「Vieilles Vignes」というのは、「樹齢を重ねた葡萄の樹(古木、老木)」を意味し、転じてそこから生まれる最良のワインを指すのだが、多くの業者がこの名を用いており(――たとえるならば、ドイツ・ワインで一時期あれもこれも「リープフラウミルヒ」だったようなものか)、ほとんど無視して一向に構わない類のラベル情報。何たら賞云々と言うのも、賞が無名のものなのでこれまた無視して構わないだろう。
さて、中身であるが、安物にしては良かったと思う。水色はかなり濃い。香りは良く、むわっとくる香りに比して、口当たりはするっとしている。良く言えばなめらか、悪く言えば軽い、若いといったところか。タンニン、渋味はしっかりしていて、後味はスパイシーだった。「GSM」という略称もあるくらい定番のブレンドだが、背景が見えないくらい濃い水色や、渋味や香りの割りにサッパリしてたので、シラーが割と多めに配合されているのだろうか。
すりこぎで叩いて薄くのばした牛肉を塩胡椒で軽く下味を付け、焼く時にはこの赤ワインで香り付け。その日に開けるワインで料理をすると、飲む時にちょうど良いし、料理の香りも良くなる。あとはレタスとトマト、スライスチーズを具材に。パンはごく軽くトースト、裏ごししてクリーム状にしたアボガドをマヨネーズがわりにトーストしたパンに塗り、トマト・ケチャップとフレンチ・マスタードで味付けしたサンドイッチをお供にしたのだが、美味しく頂けた。どうやら、やや甘めの味付けで脂のある料理とは相性が良さそうだ。なお、渋味がきついと感じられたのなら、ラップなどで栓をして冷蔵庫でよく冷やすと良いだろう。普段飲み用のワインとしては、ちょっと渋味が強過ぎるかなと思わなくもないが、値段と味は十分なものだった。満足。