丸八製茶場「献上加賀棒茶」




●熱湯一煎目

●熱湯二煎目

●熱湯三煎目

●水出し

製造者:丸八製茶場(石川県加賀市)/内容量:100g/「成城石井」アトレヴィ五反田店にて1260円で購入。レシピ:茶葉(一人分)3g/(一人分)熱湯130cc/浸出時間:20秒
棒茶というのは茎茶とも言って、お茶の茎の部分を集めてつくったもので、加賀棒茶はその棒茶を焙じたものが多い。当地では番茶と呼ばれる事もあるそうだ。この丸八の「献上加賀棒茶」は加賀棒茶を全国に知らしめた事で有名。
ほうじ茶の中でも焙煎は浅いらしいのだが、焙じた時の香ばしい香りや、軽くコゲのような香りもする。香ばしい香りは水出しでもしっかり出るので、水出しにしても美味しい。ただ、熱湯の場合と比べると水出しは、酸味がやや強く出る(――と言うよりは甘みが出ていないのか)ので、苦手に思う人が居るかもしれない。熱湯ではほのかな甘みが特徴的。水色は葉の部分ではないので薄め、色は煎を重ねた方が良く出る。基本的に棒茶の類は香りを愉しむもので、耐杯性はまったくない。耐杯性はほとんど紅茶(支那茶を除く)と変わらない言っていいだろう。味自体は飲めない事はないのだが、香りがどうしても一煎目で出てしまうので、香味が乏しくなってしまう。重ねるにしても、二煎か三煎くらいで止めた方が良いだろう。