海鮮親子丼



この料理は随分と前にとある和食の料理屋で食べた散らし寿司が元になっています。シャリにイクラと鮭、紫蘇(大葉)に梅肉とゴマが散らしてあった。他にも何か加えられていたような気がしますが、もう随分と前の事なので、鮭とイクラの親子丼程度にしか覚えていません。ですが、あれを食した時、思わず舌鼓の代わりに膝を打ってしまいました。もしかしたら声に出してしまったかもしれない。美味い、と。甘さと酸味の絶妙なバランス、ゴマと紫蘇と梅の香りが争う事無く調和して、なんとも言えぬ芳しさを口に運ぶ前も、後味と残り香にも感じました。兎に角この一皿の美味に感動したのです。
さて、レシピですが、これは元ネタのレシピが無いので、ほとんど目分量で作りました。また別の機会にもう少し洗練してからレシピをアップしたいです。まあ、案外簡単な料理なのですが。



上の写真をご覧になればお分かりになると思うのですが、酢飯に梅と胡麻と紫蘇を混ぜています。中央の写真の盛り付けはちょっと失敗しました。紫蘇は混ぜるよりも上に散らした方が見栄え良かった。これは明らかな失敗ですね。
仕様が無いから、ワサビをたんまり乗せました。味付けが比較的甘いので、ピリッとした辛さが引き締めてくれるのですが、無くても良かったかもしれません。まあ、これは好みの問題でしょう。もっと我輩が器用だったなら、鮭とイクラの赤と大葉の緑を利用して、花のように盛り付けたのでしょうが、盛り付けの才能はからきし無いのです。 残念。
ところで、 以前、『MONSTER』を読んでいたら、鶏肉と卵で親子丼って結構グロイよな、と言うような台詞があって、不覚にもなるほどと思ってしまった。ちなみにこの鮭はチリ産で、イクラは北海道産だったから、義母と義理の娘の親子丼ですな(昼ドラ的妄想を展開してくだされ)。