花水木「カモミールブレンド」




ジャーマン・カモミールスペアミントレモングラスブレンド。ミントをやや利かせて味を締めているので、ミント嫌いには向かないが、ハーブ・ティの中では飲みやすい方である。しばしば砂糖やハチミツを加えて飲みにくさを誤魔化そうとする方がいらっしゃるが、かえってえぐみが後味に長く残り(――風邪の時の甘い飲み薬のような感じであろうか)、水色も濁るのでオススメしない。オススメはレモン汁を加える事だ。酸味で飲みやすくなる事に加えて、水色の明るさも増す。
このブレンドは悪くはないのだが、元々ハーブは分かりやすい香りをしているので、価格の差が実感しづらい。コスト・パフォーマンスを考えれば、日東やリプトンのハーブ・ティで十分であろう。加えて、これらのブランドのものはティ・バッグになっている(――花水木でもティ・バッグ版はあるのだが、ちと高い)ので、淹れるのも後始末(――殊にカモミールは散りやすく、茶漉しに小さな欠片が詰まる事が多い)も簡単な点が大きい。