Dilmah「DARJEELING」(TB)


●熱湯二分

●熱湯三分

ディルマのグルメ・シリーズから「ダージリン」。日本で紅茶と言えばセイロンだったのだが、何時頃からかダージリンがその地位を取って代わるようになった。セイロン紅茶専門みたいなディルマも、この傾向には逆らえないらしい。新規開拓の余地がほとんどないダージリンでは、複数の茶園と契約して仕入れているそうな。自社農園に拘るなら、徹底した方が差別化出来るような気もしなくはないが。さてさて、素人意見はここまでにして中身の方だが、茶葉はBOPの細かめで、ところどころ緑色の茶葉(――春の一番摘みに多く見られる)を見掛ける。水色は二分なら橙色、三分なら赤みの強い橙色。香りは爽やかな花香。爽やかさといっても、青いというほどではないので、グリニッシュではないかな。すっきりした渋味で、水色とあわせて考えれば、オータムナルの印象に近いブレンド。水色的にも、渋味の性質的にも、ミルク・ティにはあまり向いていなかった。蒸らし時間は二分と三分とで、水色、渋味ともにさほど違いは無かった。多少濃くなり、渋くなる程度。繊細というよりは、やさしい感じのする紅茶ですな。