ダッシュ(久順銘茶)「文山包種茶」




●水出し

●一煎目(熱湯45秒)

●二煎目(熱湯1分)

●三煎目(熱湯1分半)

購入店:「ザ・ガーデン自由が丘」筑波店/値段:525円/商品情報007/内容量:40g/生産地:台湾台北県坪林地区/最終製茶:久順茶行有限公司 台湾南投工場/最終加工:株式会社ダッシュ 坂東工場
製造元については以前の「白亳 東方美人」という記事(参照:http://d.hatena.ne.jp/hazan-dou/20081219/p1)で書いたので略す。価格が改定されて10g内容量が減ったとはいえ、文山包種茶としてはかなり安い。耐杯性が台湾茶としてはさほど強くない(――淹れ方にもよるが三〜五煎くらい)点と砕けた細かい茶葉がやや多い事(――写真のような形状をしているので脆く、輸送の過程で割れてしまったのか、それとも製茶段階のものなのかは不明)を除けば、普段用として十二分。
ごく軽い発酵度の文山包種茶は、よく言われるように緑茶の面影を残している。ただ、緑茶の風味と言っても、日本の蒸製のものよりは釜炒製のものに近い。香りは清らかで、爽やか。味はさっぱりしている分、凍頂烏龍茶阿里山金萱茶と比べると甘みが弱い。水色は薄く、杯を重ねるごとに赤みが濃くあらわれるようになり、淡い翡翠色から橙黄色と変化していく。長く浸す(蒸らす)と緑茶の出がらしのような風味が出るので、淹れる際には茶葉は多めに、湯量は少なめにして濃く淹れる。二煎、三煎と重ねる際には、蒸らし時間をあまり長くとらず、一煎目の蒸らし時間に十秒足す程度にした方が良い。水出しは水色、味、香りともに薄く、あまりオススメできない。