CELEC「Vフィルター」




中国製/サイズ:V‐2/耐熱温度:120℃/材質:枠=ポリプロピレン、網=ポリエステル/厚労省食品衛生試験適合/製造者:セレック株式会社(公式サイト:http://celec.jp/)ジャスコつくば店にて298円で購入。
公式サイトでも提示しているが、大き目の蓋付マグにこのフィルターを嵌め込めて使えば、ティ・バッグではない撒茶(葉茶、ルース・ティ)でも、ティ・ポットや急須を使わずに淹れる事が出来る。ダブル・ポットならぬダブル・カップで、数煎愉しめる支那茶の類を淹れるというのもありだろう。ただ、最近はティ・バッグの種類も多く、撒茶に拘る必要も無いかなと思わなくも無い。
基本的に紅茶を淹れる際には嵌め込み式の茶こしを用いないが、ファニングスやダストのような粉茶に近い形体のものは、普通の片手持ちの茶こしでは茶葉がすり抜けてしまう事が多く、また短時間でさっと抽出するものが多いので、上手く淹れるのは中々むつかしい。そういう点で、こういう目の細かいフィルターは細かい茶葉を淹れるのには適している(――まったく通さない訳ではないので、適宜片手持ちの茶漉しを同時に使った方が良い場合もある)。また、失敗する事が少なく、またカモミールなど細かい破片がすり抜けてしまうような事のあるハーブ・ティなどに用いるのにも適している。
ただ、いくつか留意点があり、材質上臭い移りがし易く、着香茶のような個性的な香りのお茶を淹れると、しばらくはその香りが残ってしまう(――漬け洗いなどで丁寧に洗えば取れるが、時間と手間が掛かる)ので注意である。また、着香茶でなくても、香りが残ってしまうので、ハーブや緑茶、紅茶など違う香りのするものを連続して淹れるのは難しい。また、金網と違って指で弾いて茶殻を除けるわけにもいかないので、存外茶殻の始末には手間取る。なお、使用前には一度湯ですすいで、洗う事を推奨する。

CANTINA CLITERNIA「I.G.T. OSCO BIANCO 2007」




原産国:イタリア(モリーゼ州)/葡萄品種:トレッビアーノ50%、マルヴァジーア50%/酸化防止剤(亜硫酸塩)含有/アルコール度数:11.5%/容量:750ml/輸入者:株式会社スマイル/「ザ・ガーデン自由が丘」筑波店にて680円で購入。
『名ソムリエの、ふだんワイン』(著:柳忠之、写真:外山俊樹、朝日新聞社)において、「日本で売られている安いイタリアワインで、健全なものに初めて当たりました」「このワインはイタリアで暮していた時に飲んでいた、空き瓶を持っていくと100円で瓶いっぱいにしてくれるような日常ワインと似ているんです」などと紹介されて、人気が出たものらしい。紹介された「OSCO BIANCO 2002」が480円だったのに対し、今売られているものは650円前後で売られている模様。ネット・ショップの売り文句では、まあ、決まって前段の文句しか引かれていない。かなり大きなワイナリーらしく、日本向け輸出量ではイタリアで一番多い。そして、その多くは「サイゼリヤ」で消費されているそうだ(参照:http://storenet.jp/shop/awine/contents3/winery_CantinaCliternia.aspx)
さっぱりとした味だが、食感にとろみがある。よく冷やした場合、そうしたとろみは感じられ難くなる。この辺は好みであろうか。人によっては薄いと感じられるかもしれないが、酸味は程好く飲み易い。優しく、やわらかいタイプの白ワインだが、その分、尖がったところや特徴に欠けている。香りも先日の「Bel Colle V.d.T. BIANCO」よりは良い(――タイプも似た洋梨のような香り)ものの、丸みがある分、強くは無い。日常用や飲みなれない人には良いかもしれないが、売り文句に見られるような「決定版」とは思えないし、ましてや、「日本で売られている安いイタリアワインで、健全なものに初めて当たった」というような感激を与えるようなものでもない。

The CHELSEY TEA SELECTION「TRADITIONAL ENGLISH BREAKFAST TEA 25 TEA BAGS 50g net」(TB)





原産国:スリランカブレンド国:スリランカ/輸入者:コルドンヴェール株式会社/形状:アルミ個別包装の紙製ティ・バッグ/内容量:50g(2g×25P)/「やまや」にて一箱298円で購入。
「ザ・チェルシーティー・セレクション」の「トラディショナル・イングリッシュ・ブレックファスト・ティー」。「トラディショナル」とか、「(イングリッシュ)ブレックファスト」というのは、水色が濃く、ミルク・ティ向きのブレンドに付けられる事が多い銘で、本品は一つ前のエントリの「トラディショナル・イングリッシュ・デラックス・ティー」の上位種といった位置付けといったところだろうか。
実際、茶葉の形状から、香り、水色、味とほとんど変わらなかった。多少、水色が濃く、渋味が強くなった程度だろうか。あとは水出しにしてもそれなり飲めるといったところが相違点としてあげられる。こちらもピュア・セイロンの「ブレックファスト」ブレンドなので、水色は濃い褐色をしており、ミルク・ティにすれば綺麗なブラウン色を呈する。さっぱりしているが、その分、やや粉っぽさを感じさせるものの、許容範囲である。ただ、価格を考えると、この程度の差異ならば同レーベル下位の「デラックス」で十分に思える。或はリプトンの「イエロー・ラベル」を買った方が良いだろう。

The CHELSEY TEA SELECTION「TRADITIONAL ENGLISH DELUXE TEA 25 TEA BAGS 50g net」(TB)





原産国:スリランカブレンド国:スリランカ/輸入者:コルドンヴェール株式会社/形状:アルミ個別包装の紙製ティ・バッグ/内容量:50g(2g×25P)/「やまや」にて一箱198円で購入。
「ザ・チェルシーティー・セレクション」の「トラディショナル・イングリッシュ・デラックス・ティー」。以前飲んだルース・ティ(撒茶)のティ・バッグ版(参照:http://d.hatena.ne.jp/hazan-dou/20081208/p1)。こちらはティ・バッグなので茶葉の形状が少し小さいファニングスか、ダスト。内容量を考えると撒茶の方が安く、コスト・パフォーマンスが若干良いのだが、ティ・バッグは後始末などが楽で、気軽に淹れられるので助かる。
基本的な特徴は撒茶と変わらないが、撒茶の方が品質はやや高い。基本的な淹れ方、十分に余熱したポットに熱湯で。ストレートで飲む場合は特に余熱を十分にし、短時間で抽出した方が良かった。ミルク・ティなら失敗し難く気軽に淹れられる。特に砂糖を入れた甘いミルク・ティが良かった。水出しはいまいち、ストレートもギリギリ及第点だが、甘めのミルク・ティ専用と思えばお買い得かな。

The CHELSEY TEA SELECTION「TRADITIONAL DARJEELING TEA 25 TEA BAGS 50g net」(TB)





原産国:インド/ブレンド国:スリランカ/輸入者:コルドンヴェール株式会社/形状:アルミ個別包装の紙製ティ・バッグ/内容量:50g(2g×25P)/「やまや」つくば店にて一箱298円で購入。
「ザ・チェルシーティー・セレクション」の「トラディショナル・ダージリンティー」。ダージリン風ではあるが、ピュア・ダージリンブレンドかは不明。茶葉の形状はBOPFくらいで、ちょうど「トワイニング」や「ディルマ」のダージリンのティ・バッグによく似ている。水色は透明感があるが、ダージリンとしては濃い目の褐色。落葉のような香味で、華やかさは無いが、落ち着く。渋味もそれほど強くない。砂糖を入れると風味が増すタイプで、コクもそれなりにあるので少量のミルクを加えても良い。水色はダージリンとしては濃い目。水出し可。

KIRIN「一番搾り STOUT」



製造者:麒麟麦酒株式会社/原材料:麦・ホップ/スタイル:黒生ビール(非加熱処理)/アルコール度数:5%/内容量:350ml/「まるも」学園店にて一本198円で購入。
スタウトにしては軽い、さっぱりした、フレッシュな印象を受けたので、不思議に思ってウェブ検索を掛けてみたところ、一般的な「スタウト」が上面発酵なのに対し、これは下面発酵であるらしい。つまり、スタウトと言うよりは、いわゆる「黒ビール」の一種と見た方が良いだろう。中身は悪くは無いのだが、看板にちと問題があるような気がしなくも無い。ギネスなどと比べると香りが弱いが、その分癖が無く飲み易い。グラスと陶器で印象が変わる。前者はさっぱりした飲み口。後者はトロッとまろやか。なお、香りが残りやすいので、飲み終わったら横着せずに早めに洗った方が良いだろう。

HAMPSTEAD TEA & COFFEE「Organic Fairtrade BIOCHAI Exotic spiced tea 25 Sachets」







原産国:インド/ブレンド国:イギリス(HAMPSTEAD TEA & COFFEE Co.)/内容量:50g(2g×25袋)/輸入者:富永貿易株式会社(公式サイト:http://www.tominaga.co.jp/import/goods-info/hampstead.html)/原材料:有機紅茶、有機ジンジャー、有機レモングラス有機こしょう、有機カルダモン、有機クローブ/リカーショップ学園にて一箱630円で購入。
ハンプステッドの「バイオチャイ」。シナモンが入っていない珍しい「チャイ」ブレンドだが、かわりにクローブの香りが第一印象としては支配的に感じる。個別包装してあるのだが、少々香り漏れがしており、匂い移りの懸念から保管場所に困る商品である。なお、ティ・バッグは無漂白の紙製。
茶葉の写真を見てもらえば分かると思うが、スパイスが大目のブレンドで、「紅茶:6」に対し、「スパイス:4」のブレンドになっている。また、茶葉もこの種のブレンドには珍しく、ダージリンのマカイバリ茶園(クルセオン・サウス地区)のものを使用しており、水色が淡いオレンジ色を呈している。キャラクターの強過ぎるシナモンを使わなかった事で、香りではクローブとカルダモンを、味覚では胡椒とジンジャーがピリッとした刺激を舌に感じて分かり易い。レモングラスはおそらく両者に締まりを与えているのではあろうが、それ単体としてはっきりとは認識できなかった。
割合雑な淹れ方でもしっかり出るタイプのようで、マグにラップをして淹れたり、或は水からレンジで温めて煮出す(――この淹れ方は簡便だが、少々癖は強くなるので注意である)方式でも淹れられた。いわゆる「チャイ」ブレンド全般に言える事だが、淹れるとどうしても香りが茶器に染み付いてしまって、特にポットを用いるとしばらく別のお茶が淹れ難くなってしまうので、大き目のマグを専用にして淹れた方が良いだろう。
スパイスが配合されているため、ストレートでは癖が強くて飲み難いので、ミルク・ティ専用ブレンドと考えたほうが良い(――まあ、そもそもスパイス類が苦手な人にはオススメ出来ない商品である)。砂糖との相性は良く、砂糖を多めに甘くして甘味(スイーツ)として愉しむのがオススメである。お茶請けにはバターを使った焼き菓子などが良いだろう。